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COLUMN コラム

2026.01.05

【新人歯科衛生士向け】今更先輩に聞けない…勉強についていけない時はどうする?

スキルアップ

歯科衛生士として現場デビューして数か月、「学生時代はもっと要領が良かったはず…」「新しい知識が頭に残らない」と落ち込んでしまうことはありませんか?
でも、焦る必要はありません。実は、多くの新人さんが同じような壁にぶつかり、それを乗り越えてきた経験があります。

ここでは、勉強についていけないと感じる根本的な理由を理解し、すぐに実践できる勉強法やモチベーションの保ち方をステップ形式で提案します。
読み終わるころには、自分のペースで効率よく学ぶ方法や、モヤモヤが晴れるヒントが見えてくるはずです。焦らず、自分らしい学習スタイルを見つけて、一歩一歩進んでいきましょう!

「私だけかも…」新人歯科衛生士が勉強についていけないと感じる3つの理由

現場に出てみると、学生時代には想像もできなかったハードルが目の前に立ちはだかります。
「私だけが取り残されているのでは?」と不安になることもありますが、その悩みを抱えているのはあなただけではありません。

当社調べのアンケートでは、歯科衛生士の25.86%が
「業務が難しい・覚えられない」という理由で
「辞めようと思ったことがある」と回答しています。
特に20代の歯科衛生士に限ると、その割合は35.29%にのぼります。

つまり、現場で「ついていけない」と感じること自体が、決して珍しいことではなく、多くの新人・若手が通る道なのです。
まずは、自分がなぜ「勉強についていけない」と感じているのか、その理由を一緒に整理してみましょう。

理由1:学生時代とのギャップ!覚える範囲の広さと深さ

学生時代に学んだ知識は、あくまで土台にすぎません。実際の現場では、患者さんの年齢や疾患、服薬、生活背景などがすべて異なるため、学んだ知識を瞬時に応用する力が試されます。たとえば、歯周病治療のSRP(スケーリング・ルートプレーニング)を行う際でも、歯根の形態やポケット深さ、患者さんの痛覚まで考慮しなければなりません。これらは単なる暗記では乗り越えられず、現場での判断力と経験が重要となります。

学生時代にはなかった「広さ」と「深さ」のギャップに戸惑い、覚えることが多すぎると感じるのは自然なことです。しかし、この「多さ」が歯科衛生士としての成長の過程でもあるのです。

理由2:日々の業務に追われて復習する時間がない

朝の準備から診療アシスト、器具の片付け、カルテ入力まで、日々の業務は非常に多岐にわたります。業務が立て込んでいると、終業後に自分の時間を持つことすら難しくなります。「勉強したいけれど、もう疲れている…」という気持ちは、誰もが抱えるものです。特に休日は、疲労回復を優先しがちで、なかなか勉強時間を確保できません。

これは、「時間がない」というより、業務の密度と体力的な疲れが勉強の意欲を奪ってしまっているからです。

理由3:「こんなことも知らないの?」と思われそうで先輩に質問できない

新人として現場にいると、「基本的なことを聞いたら呆れられるのではないか」と感じ、疑問を飲み込んでしまうことがあります。このような「質問できない心理的な壁」は、学習に大きな影響を与えます。質問をしないと、疑問点が蓄積され、その結果、知識の穴が大きくなり、自信を失うことにもつながります。

技術や知識の習得には「質問する勇気」が必要で、これを乗り越えることが成長の第一歩です。

【原因別】勉強についていけない時の具体的な対処

原因が分かったら、次は具体的な対策を実践していきましょう。ここでは、先ほど挙げた3つの原因ごとに実践できる解決策を提案します。「どうしよう…」という不安を「これならできそう!」に変えるためのヒントです。

Case1:覚えることが多すぎる→「今日の患者さん」から一つずつ学ぶ

膨大な情報に圧倒された時には、焦らず一歩一歩進めていきましょう。今日担当した患者さんの症例に焦点を当て、その症例に関連する知識を深掘りして学びます。例えば、歯周病の患者さんを受け持った場合、その原因、症状、応急処置、使用する薬剤について理解を深めることから始めましょう。

実際に経験した症例と知識を結びつけることで、記憶に定着しやすくなります。点だった知識が線に変わり、次回からはよりスムーズに学びを活かせるようになります。

Case2:勉強する時間がない→5分でできる「スキマ時間」活用術

「時間がない」という状況でも、5分・10分の隙間時間を有効活用することができます。通勤時間や昼休み、診療の合間に短い時間を使って学習しましょう。例えば、アプリで専門用語を10個覚える、解説動画を1本観る、ノートに疑問をメモするなど、小さな積み重ねが学習を進めるカギとなります。

このように、ちょっとした空き時間を意識的に学習に使うことで、確実に知識が蓄積されていきます。

Case3:先輩に質問しづらい→聞き方を工夫して「教えたい後輩」になる

質問する際には、ただ疑問を投げかけるのではなく、自分なりの仮説を添えて質問してみましょう。「〇〇だと考えたのですが、△△で迷っています。合っていますか?」という形で質問すれば、先輩も答えやすくなります。このように、自己学習の姿勢を見せることが大切です。

また、質問を受けたら感謝を伝え、後日、自分の学びを成果として報告することで、先輩からさらに信頼を得ることができます。このサイクルが繰り返されることで、あなたも“教えたくなる後輩”に成長できます。

知識を「使えるスキル」に変える!効率的な勉強のコツ

勉強はインプットとアウトプットのバランスが重要です。学んだ内容を現場で活かせるスキルに変えるために、効率的な勉強法を取り入れましょう。

インプット:学んだ内容を自分の言葉で説明してみる

学んだ知識を自分の言葉で説明することで、理解が深まります。例えば、歯周病の進行メカニズムを家族に説明するつもりで声に出してみましょう。これにより、曖昧だった部分がクリアになり、理解度が増します。

アウトプット:簡単なイラストや図で覚える「ビジュアル暗記術」

イラストや図を使って覚えることも効果的です。文字だけで覚えるのではなく、簡単な絵を描いて、視覚的に学ぶことで、記憶は定着しやすくなります。絵心は必要ありません。自分で手を動かして描くだけで、理解が深まります。

おすすめの勉強ツールやアプリの活用法

eラーニングプラットフォーム「DENTAL HYGIENIST ACADEMY」や「WHITE CROSS」などを活用し、スキマ時間で学習することができます。フラッシュカードアプリや3D解剖アプリも、視覚的に学べて便利です。SNSやYouTubeで最新の症例をチェックすることも、日々の学習に役立ちます。

辛い気持ちを乗り越える!モチベーション維持のコツ

勉強だけでなく、モチベーションを保つことも重要です。
心のコンディションが整っていれば、学びを無理なく継続することができます。

実際、当社調べのアンケートでは、45.99%の歯科衛生士が「院長やスタッフに支えられたから続けられた」と回答しています。
成長は、一人で踏ん張るものではなく、
周りの力を借りながら積み重ねていくものなのかもしれません。

完璧を目指さない!「昨日の自分より一歩前進」でOK

他人と比較せず、昨日できなかったことが今日できたら、それだけで大きな進歩です。
完璧を目指すのではなく、「少しずつ前進している」と感じることが大切です。
小さな成長を積み重ねていく感覚で、ゲーム感覚で楽しんでみましょう。

同期と悩みを共有し、お互いに教え合う

同期と情報交換をすることで、お互いに学び合うことができます。
プチ勉強会を開いたり、疑問を一緒に整理したりすることで、学習効率も高まります。
「同じ立場の人がいる」と感じられることは、
気持ちを前向きに保つ大きな支えになります。

院長や先輩からのフィードバックを成長の糧にする方法

院長や先輩からのフィードバックはあなたに期待しているからこそ伝えられるものです。
すべてを完璧に受け止めようとせず、「次はここを意識してみよう」と一つずつ拾っていけば十分です。

周りの手を借りながら、自分のペースで成長していきましょう。

それでも改善しないなら…「職場環境」が原因かも?

もし、努力しても勉強が進まないと感じる場合、職場環境が影響している可能性もあります。教育体制や人間関係が原因であることもあるので、自分を責める前に環境を見直してみることも大切です。

教育体制が整っている職場の見分け方

新人研修プログラムがしっかりと整備されているか、メンターがいるか、定期的な勉強会があるかなど、教育体制が整っている医院は新人を大切に育てる姿勢を持っています。自分に合った学びの環境を提供してくれる場所であれば、安心して成長できます。

自分に合った成長ができる医院選びのポイント

自分の興味に合った診療方針を持つ医院か、スタッフの雰囲気が自分に合っているかを見学で確認しましょう。長期的なキャリアを見据えた医院選びが、今後の成長を支える大きな要素になります。

もし今の職場で、
「質問しづらい空気がある」「新人が育ちにくい環境かも…」
と感じているなら、それはあなたの努力不足ではないかもしれません。
「院長図鑑」では、各医院の雰囲気や教育への考え方、院長の価値観などをリアルに紹介しています。
今すぐ転職を決めなくても、「どんな環境が自分に合いそうか」を知る材料として、情報をチェックしてみてください。

▶ 院長図鑑で自分に合う医院を探す

焦らず自分のペースで、信頼される歯科衛生士を目指そう

「勉強についていけない」と感じるのはあなた一人ではありません。原因を理解し、それに合わせた対策を実践すれば、必ず成長することができます。少しずつの成功体験が自信を育て、患者さんからの「ありがとう」や先輩からの「助かったよ」は、あなたの努力を示す最高のバロメーターとなるでしょう。

あなたのペースで大丈夫。焦らず一歩ずつ進んでいけば、未来のあなたはきっと患者さんから頼りにされる歯科衛生士になっています。