現役DHが答える「私が歯科衛生士になったきっかけ」

大学へ進学する?就職する?それとも専門学校へ進む?
自分が将来何をしたいかが決まらず、進路に悩んでいる高校生は多いのではないでしょうか。
中には、歯科衛生士を目指そうと思っている人、周りから歯科衛生士を勧められている人もいらっしゃると思います。
こんなモチベーションで目指していいの?
実際の歯科衛生士はどんなきっかけで歯科衛生士になったの?
この記事では、現役歯科衛生士に聞いた「歯科衛生士になったきっかけ・理由」をご紹介します。
軽い気持ちで読んでみてくださいね!
現役DHにインタビュー!歯科衛生士を目指したきっかけ
親のすすめ
一つ目は「親に勧められたから」でした。
- 高校生で進路に悩んだ時に親に勧められた。高卒で就職するよりも専門卒で専門職に就く方が就職にも有利。
- 母親が歯科衛生士で、ずっと続けられるからいいよと言われた。確かに母親はずっと歯科衛生士として働いている。
- 夜勤も無いし就職先に困らないからと勧められた。
- 手に職がある方が絶対にいい!と激推しされた。
- 実家が歯科医院。やっぱり歯科衛生士の資格があるだけで就職先は広がる。
高校生の進路決定にはご両親が関わってくることも多いですよね。特に歯科衛生士は夜勤がないため、親御さんも安心して勧められます。
手に職がつく、親・親類が歯科衛生士、などの理由も多くありました。
中には「実家が歯科医院」というご意見も。
先生のすすめ
進路に悩んだ際に、担任の先生や進路相談の先生に勧められたケースも多いです。
- 就職希望だったけれど「今は高卒の就職は難しい」と言われた。とはいえ大学受験の準備もしていないしやりたいこともないし…と思っていたら衛生士学校をすすめられた。
- 先生に勧められて衛生士学校のオープンキャンパスへ。専門学校の先生に「あなた手先が器用だから向いてるよ!」と言われたのが嬉しくて入学を決めた。
- 将来のことを何にも考えていなかったけれど「医療系がいいよ」といろんな医療専門学校を提案されて、一番楽しそうだなと思った。
- 実は大学受験に失敗した。浪人しようか迷っていたら高校の先生に「こんな仕事もあるよ」と勧められて専門学校へ。
就職希望の人、大学進学希望の人、将来が決まっていなかった人…いろんな人が先生の導きによって歯科衛生士の道を歩んでいます。
ずっと歯科衛生士に憧れていた
中には、小さい頃から歯科衛生士という仕事に憧れていた人もいました。
- 矯正中に、「自分の担当の人は何の仕事なんだろう」と気になって調べたことがきっかけ。中学の頃に歯科衛生士という仕事だと知り、そこから目指すようになった。
- 歯科衛生士さんに優しくしてもらったことがきっかけ。通っている医院はすごく優しい医院で、特に歯科衛生士さんがいつも笑顔で明るくて、憧れた。
- 歯科矯正のとき、怖くて震える私の手を握ってくれて、自分もこんな大人になりたい!と思った。
- 自分が矯正をしていたので、矯正歯科をやりたくて歯科衛生士を目指した。なりたいというよりも、矯正器具をつけたり変化を見たりしたかった。
特に矯正経験のある人にとって、歯科医院は身近な存在だったようですね。
医療職に憧れて
医療従事者でもある歯科衛生士。「将来は医療に就きたい」と考えて目指す人も多いようです。
- 看護師になりたかったけれど、学校や実習、その後勤務体系などハードルが高かったので、歯科衛生士を目指した。歯科衛生士の実習も大変だった…。
- 看護師になりたくて、高校は看護科へ。その過程でもっと専門分野を磨きたいと思い、歯科衛生士に。准看護師の資格は持っている。
- 家の近くに専門学校があり、昔から医療職が身近な存在だった。
- 看護師を目指そうとしたが、看護師の親から夜勤が大変だよとやんわりストップが。他の医療職は無いかなと探し、歯科衛生士に。
- 最初は歯科技工士を目指そうとした。調べたら当時は男性の割合が多く勤務環境も良くなかったので歯科衛生士を目指した。
- 景気に左右されず、ずっと需要がある医療職に憧れた。患者さんの看護をするよりも、職人のようにお口を綺麗にする方が性格に合ってそうだった。
医療職、特に看護師と迷う人は多いようです。他のアンケートでも「看護師を目指した」「医療職に就きたかった」の声は多いです。「先生にすすめられた」という回答においても、もしかしたら先生も看護師をすすめるか迷ったのかもしれませんね。
元々は他の仕事を目指していた
高校・大学まで他の仕事を目指していたけれど、進路変更した人もいらっしゃいます。どんな仕事を目指していたのでしょうか。
- 養護教諭を目指して大学へ。その過程で歯科衛生士免許を取れるカリキュラムがあったのでダブルライセンスで取得。いざ就活となると養護教諭は狭き門だったので、歯科衛生士として就職。
- もともとは保育士を目指していたけれど、高校で歯科衛生士の仕事を知り興味を持った。今は小児歯科で働いてる。
- 語学系の大学へ進学したものの、就職難に。どんな仕事が合うかを調べて歯科衛生士を知り、学校へ入り直した。語学を生かして外国の患者様対応をしている。
将来の夢が少しずつ変わりながらも、やりたいことを叶えて活躍する歯科衛生士もたくさんいらっしゃいます。学校を出て学んで資格を取れば就職に困らないのも歯科衛生士の強みですね。
その他
- なんでもいいから手に職をつけたかった!建築系、医療系、保育系、介護系、いろいろ調べた中で、学校へ通いやすく試験合格率も高く就職率も高い歯科衛生士に決めた。
- 友達に誘われて。当時周りのみんなが進路をちゃんと考えているとは思わず…。友達が一緒に通う?と誘ってくれたので決めた。
- 早く進路を決めたいと思って調べたら、一番最初に入試が終わる日程だったから決めた。手に職もつくしちょうどよかった。
- 医院でバイトをしながら学校へ通うと奨学金がもらえた。専門学校は費用が高く無理だと諦めていたから本当に助かった!今も同じ医院でお世話になっている。
理由はさまざまですが「手に職がつく」というのは共通ワードのようです。女性が多いためか、友達に誘われて一緒に通う人も一定数いらっしゃいました。
番外編
- 歯科助手として働きながら、夜間学校へ通い歯科衛生士を目指した。
- 一緒に働く歯科衛生士がカッコいいなと思い、自分も資格を取りたくなった。
- 歯科助手として働いた医院が閉業へ。興味を持ったのでその後学校へ通い、歯科衛生士になった。
歯科医院で働くなかで、歯科衛生士に憧れるようになる歯科助手もいらっしゃいます。一度辞めて学校に通う人もいれば、夜間学校へ通って働きながら資格を取る人もいます。
医院によっては勉強のサポートや補助金・奨学金を出すところもあります。
学校に通うまではないけれど、歯科医院で働いてみてから考えたいなと思っている人は、一度医院の奨学金制度を確認してみてもいいかもしれません。
ただし、奨学金制度を活用する際は「〇年間勤務」が条件になっているところが多いです。もしそうでなくとも、高い費用を出してもらっている恩返しも込めて、3〜5年間は働く気持ちを持ちましょう。
「ここで5年間働けるかな?」と選ぶ指針にしてみるのもいいですよ。
おわりに
いかがでしたか?
歯科衛生士というお仕事を選ぶ理由は人それぞれ。
高い目標を持つ人から、何となく成り行きで選んだ人もいらっしゃいます。
ここではリアルな声を提示したので、より歯科衛生士という仕事が身近に感じられたのではないでしょうか?
ただ共通して言えることは、ここで掲載したインタビューをいただいた歯科衛生士さんは、みなさん今も現役で活躍しているということ。
理由はそれぞれでも、自分に合った業務内容・職場環境・人間関係なら、長く続けていける仕事です。
歯科衛生士は、専門学校への入学も、資格試験も、その後の就職も他の学校・仕事と比べてもハードルは低め。
進路に悩んだ際は、この記事とインタビューを参考にしてみてくださいね。
インタビューにご協力くださった歯科衛生士のみなさん、ありがとうございました!