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歯科衛生士はどうして人手不足が続いているのか?数字を元にご説明します!

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歯科衛生士はどうして人手不足が続いているのか?数字を元にご説明します!

歯科衛生士の皆さんこんにちは。

歯科衛生士ってどの歯科医院も募集していますよね。
毎年多くの歯科衛生士が社会へ出ているはずなのに…なぜか慢性的に働き手が不足している歯科衛生士。
皆さんの医院でも募集をかけているところは多いのではないでしょうか?

どうして歯科衛生士って不足しているのでしょう?

今回は、なぜ歯科衛生士不足が続いているのかをご説明します!

22件の歯科医院が1人の歯科衛生士を取り合っている?!

皆さんは歯科衛生士の求人倍率をご存知でしょうか?
採用に関する仕事をしている方などはご存知かと思いますが、おそらく知らない方がほとんどだと思います。

歯科衛生士の有効求人倍率はなんと、約22倍!

求人募集をしている歯科医院が1件で求職者が1人である場合は、有効求人倍率は1倍になります。
22倍ということは、求人募集を出している歯科医院が22件に対して、求職者の歯科衛生士はたった1人しかいないということ。

つまり、1人の歯科衛生士を22件の医院が取り合っている状況になっています

よく人手不足だと世間で言われている職種介護サービス業でさえ、求人倍率は3倍ほど。
どれだけ歯科衛生士の求人倍率が高い状態かがわかりますよね。

ではなぜ、このような状況になってしまったんでしょうか。

歯科衛生士の有効求人倍率が高い理由は2つ!

歯科衛生士の有効求人倍率が高い理由
それは大きく2つあります!

1. 歯科医院の増加による要因

1つ目は、歯科医院の増加によるもの。

近年、歯科衛生士の就業者数は

  • 平成24年が10万8123人
  • 平成26年が11万6299人
  • 平成28年が12万3831人

と増加傾向にありますが、同時に歯科医院の数も増加しております。

平成28年(2016年)時点では、歯科医院の数は66,886件
同時期のコンビニエンスストアの数が56,505件
コンビニエンスストアより歯科医院の数が多い状況となっています。

歯科衛生士として働く方が約14万人、歯科医院の数が約6万8000件

つまり、人数で見てみると一つの医院に約2人の歯科衛生士しか働いていない状態です。
歯科医院の数がどれだけ多いかがわかりますね。

歯科衛生士として働く人が増えている一方で、歯科医院の数も増えている。その結果、相対的に歯科衛生士が足りなくなっているのです。

歯科衛生士の離職による要因

日本歯科衛生士会が出しているデータによると、歯科衛生士の資格を持ち就業している方は約85%の割合でいらっしゃいます。

しかしその一方で、資格を持っていて就業していない方が約14%と、多くいらっしゃいます。

現在、就業をしていない主な理由としては

  • 「出産・育児」が 20.6%
  • 「退職・高齢」が 13.8%
  • 「歯科以外への興味」が 11.1%
  • 「家庭の事情」が 10.5%

以上の4つです。

「歯科への興味関心を持っているのに離職してしまった方」の割合は40%以上もいらっしゃるのが現状です。

また、再就職の意向についての調査では

  • 「すぐにでも再就職したい」と「条件が合えば再就職したい」の合計は 47.6%
  • 「そのつもりはない」が 30.9%
  • 「わからない」が 20.0%

となっています。

離職してしまった歯科衛生士のうち、約50%ほどの方が歯科衛生士として再就職をしたいと希望されています。
しかし、前述の通りご自身の都合以外の理由で就業できていない方が多く、歯科衛生士の人手不足はなかなか解決できずにいます。

歯科医院の取り組み次第で歯科衛生士の働きやすさは大きく変わる!

「再就職したい!」と考えている元歯科衛生士が現場に戻ってくると、今の歯科衛生士が足りていない状態が大きく変わりますよね。

この現状を打破するべく、近年ではそれぞれの歯科医院で、柔軟な働き方を用意するなど働きやすい環境を作る取り組みが進んできています。

歯科衛生士の再就職への意向が高まり、現場へ戻ってくる人が多くなると、今働いている歯科衛生士の負担も減り、離職率の低下にもつながりますね
女性が多い職業なので、結婚・出産などのライフステージの変化があっても長く働ける環境を整えることが一番の離職抑止力になります。

皆さんも、環境の整った歯科医院で一生物の資格を活かした仕事をしましょう!