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2025.05.30

入職一年目、早くも辞めたい…新卒歯科衛生士の転職はアリ?

転職

歯科衛生士として働き始めたものの、「こんなはずじゃなかった」「もう辞めたい」と感じている新卒の方、実はとても多いんです。理想と現実のギャップに悩み、毎日職場に行くのが辛いという気持ち、よく分かります。
でも安心してください。あなたが感じているその気持ちは決して珍しいことではありませんし、しっかりと向き合えば必ず解決策が見つかります。

この記事では、新卒歯科衛生士が転職を考える理由から、実際の転職活動のポイント、そして転職以外の選択肢まで、幅広くご紹介します。一人で悩まず、まずはこの記事を読んで、今後の方向性を一緒に考えてみませんか?

辞めたいと思うのは、あなただけじゃない

「新卒で入職してすぐに辞めたいなんて、甘えているのかな?」そんな風に自分を責めていませんか?実は、新卒歯科衛生士の多くが同じような悩みを抱えているんです。ここでは、よくある辞めたい理由と悩みについて詳しく見ていきましょう。

新卒歯科衛生士が「辞めたい」と感じる理由

新卒歯科衛生士が辞めたいと感じる理由は様々ですが、最も多いのが「学校で学んだことと実際の現場のギャップ」です。学校では基本的な技術や知識を学びますが、実際の患者さん対応や職場での人間関係、業務の流れなどは経験してみないと分からないことがたくさんあります。
例えば、学校では丁寧に時間をかけて処置を行っていたのに、現場では効率性も求められ、最初は戸惑ってしまうことが多いんです。

また、「思っていた以上に体力的にきつい」「覚えることが多すぎて追いつかない」「患者さんとのコミュニケーションが難しい」といった理由も挙げられます。
特に、学生時代は実習期間が限られていたため、毎日続く実際の業務の大変さを実感するのは入職後になってから。さらに、職場によっては研修制度が不十分で、「いきなり一人前扱いされて困惑している」という声もよく聞かれます。

【よくある悩み】人間関係、仕事内容、職場環境…

新卒歯科衛生士の悩みで特に多いのが人間関係の問題です。歯科医院は比較的小さな職場が多く、スタッフ同士の距離が近い分、人間関係が上手くいかないと毎日が辛くなってしまいます。
「先輩が厳しすぎて質問しづらい」「院長先生が怖くて萎縮してしまう」「同期がいなくて相談相手がいない」といった声がよく聞かれます。

仕事内容についても、「思っていたより雑務が多い」「アシスタント業務ばかりで歯科衛生士らしい仕事ができない」「患者さんの予約が詰まりすぎていて、丁寧な処置ができない」などの不満を感じる方が多いです。
また、職場環境については「休憩時間が取れない」「残業が多い」「給与が低い」「有給が取りづらい」といった労働条件に関する問題も深刻です。
これらの悩みは一つだけでなく、複数重なって起こることが多いため、新卒の方にとっては特に重く感じられることが多いようです。

辞める前に考えてみよう!本当に転職すべき?

「辞めたい」という気持ちが強くなると、すぐにでも転職したくなるかもしれません。
しかし、転職は人生の大きな決断です。まずは冷静に現状を分析して、本当に転職が最善の選択なのかを考えてみましょう。

今の職場の良い点、悪い点を整理する

今の職場の良い点、悪い点を整理する

転職を考える前に、まずは今の職場について客観的に分析してみることが大切です。紙に書き出して、良い点と悪い点を整理してみましょう。悪い点ばかりに目が向きがちですが、意外と良い点もあるかもしれません。
例えば、「給与は低いけれど、残業はほとんどない」「人間関係は厳しいけれど、技術はしっかり教えてもらえる」「忙しいけれど、色々な症例を経験できる」など、プラス面も見えてくることがあります。

良い点と悪い点を比較して、どちらが自分にとって重要かを考えてみてください。
また、悪い点の中でも「絶対に改善されないもの」と「時間が解決してくれそうなもの」「自分の努力で変えられるもの」に分けて考えることも大切です。
例えば、給与や基本的な労働条件は簡単には変わりませんが、人間関係や仕事への慣れは時間とともに改善される可能性があります。この整理をすることで、転職すべきかどうかの判断材料が明確になりますよ。

職場を変えることで解決できるのか?

今抱えている問題が、本当に職場を変えることで解決できるのかを考えてみることも重要です。
例えば、「覚えることが多くて大変」「患者さんとのコミュニケーションが難しい」といった悩みは、どの職場に行っても最初は同じように感じる可能性があります。一方で、「給与が低すぎる」「労働時間が長すぎる」「パワハラがある」といった問題は、職場を変えることで確実に改善できるでしょう。

また、自分自身の成長や経験不足が原因となっている悩みもあります。新卒で入職して数ヶ月〜1年程度では、まだまだ覚えることがたくさんあるのは当然です。
「技術が身につかない」「自信がない」といった悩みは、もう少し時間をかけることで解決する可能性もあります。ただし、職場の教育体制が整っていない、十分なサポートが受けられないという環境であれば、転職を検討することも必要かもしれません。

転職以外の選択肢は?

転職以外にも、現状を改善する方法があるかもしれません。
まずは、信頼できる先輩や上司に相談してみることをお勧めします。一人で抱え込んでいた悩みも、相談することで解決策が見つかることがあります。
例えば、「もう少し丁寧に指導してもらいたい」「業務分担を見直してもらいたい」といった要望は、伝えてみることで改善される可能性があります。

また、外部の研修や勉強会に参加してスキルアップを図ったり、同期や同業者との交流を深めて情報交換をしたりすることも有効です。
労働条件に関する問題であれば、労働基準監督署や労働組合に相談するという選択肢もあります。転職は最後の手段として考え、まずは現状を改善する努力をしてみることも大切ですね。

転職を決意したら…知っておきたい手続きと注意点

様々な検討を重ねた結果、やはり転職が最善の選択だと判断した場合は、適切な手順を踏んで退職手続きを進めましょう。円満退職のためのポイントと、必要な手続きについて詳しく解説します。

退職までの流れ:上司への相談、退職届の提出

転職を決意したら、まずは直属の上司(多くの場合は院長先生)に相談することから始めましょう。いきなり退職届を提出するのではなく、「お忙しい中申し訳ありませんが、お時間をいただけませんでしょうか」と面談の機会を設けてもらうことが大切です。
その際は、退職理由を正直に、でも相手を傷つけないように伝えることがポイントです。

退職の意思を伝える際は、具体的な退職希望日も併せて伝えましょう。一般的には、退職希望日の1〜2ヶ月前には相談することがマナーとされています。
歯科医院の場合、新しいスタッフの採用や業務の引き継ぎに時間がかかることもあるため、できるだけ早めに相談することが望ましいです。上司との話し合いが終わったら、正式に退職届を提出します。退職届には退職理由を「一身上の都合により」と記載し、退職希望日と自分の名前、日付を書いて提出してください。

円満退職のために:引き継ぎ、関係性の維持

円満退職のためには、しっかりとした引き継ぎを行うことが重要です。担当していた患者さんの情報、使用していた器具や材料の管理方法、日常業務の手順などを、後任の方や同僚にきちんと伝えましょう。引き継ぎ資料を作成することで、より丁寧な引き継ぎができますし、自分も安心して退職することができます。

また、退職までの期間は今まで以上に丁寧に業務に取り組み、最後まで責任を持って働く姿勢を見せることも大切です。「どうせ辞めるから」という態度は絶対に避け、お世話になった職場への感謝の気持ちを込めて業務にあたりましょう。
同僚や患者さんへの挨拶も忘れずに行い、良好な関係を保ったまま退職することを心がけてください。歯科業界は意外と狭い世界なので、将来どこでまた関わることになるか分からないからです。

各種手続き:社会保険、年金、雇用保険

退職に伴って、様々な手続きが必要になります。まず、健康保険については、退職後に新しい職場が決まっていない場合は、国民健康保険への加入手続きを行う必要があります。
または、今の職場の健康保険を任意継続することも可能です(最大2年間)。どちらが良いかは保険料を比較して決めることをお勧めします。

厚生年金から国民年金への切り替え手続きも必要です。これは退職後14日以内に住所地の市区町村役場で行います。雇用保険については、退職後にハローワークで失業給付の手続きを行うことができます。ただし、自己都合退職の場合は給付制限期間があるため、すぐには給付されないことを覚えておいてください。これらの手続きは複雑に感じるかもしれませんが、それぞれの窓口で丁寧に教えてもらえるので、分からないことがあれば遠慮なく質問しましょう。

歯科衛生士の転職活動:成功の秘訣

転職活動を成功させるためには、戦略的にアプローチすることが大切です。自分の強みを理解し、適切なツールを活用して、効率的に転職活動を進めていきましょう。

転職サイト、転職エージェントの活用

歯科衛生士の転職には、専門の転職サイトや転職エージェントを活用することをお勧めします。
一般的な求人サイトにも歯科衛生士の求人は掲載されていますが、歯科業界に特化したサイトの方が、より詳細な条件検索ができ、職場の雰囲気や働きやすさなどの情報も充実しています。
例えば、「ジョブメドレー」「歯科転職ナビ」「デンタルワーカー」などが有名です。

転職エージェントを利用する場合は、キャリアアドバイザーとの面談を通じて、あなたの希望条件や悩みを詳しく伝えることが大切です。
新卒で辞めることへの不安や、次の職場への希望を率直に話すことで、より適切な求人を紹介してもらえます。
また、履歴書の書き方や面接対策などのサポートも受けられるので、転職活動に不安がある方には特にお勧めです。複数のサイトやエージェントを併用することで、より多くの選択肢から選ぶことができますよ。

自己分析:強み、弱み、キャリアプラン

転職活動を始める前に、しっかりと自己分析を行うことが重要です。まず、自分の強みと弱みを客観的に把握しましょう。
新卒で経験が浅いとはいえ、必ず何かしらの強みがあるはずです。例えば、「患者さんとのコミュニケーションが得意」「細かい作業が正確にできる」「学習意欲が高い」「チームワークを大切にできる」など、実習や現在の職場での経験を振り返ってみてください。

また、将来的にどのような歯科衛生士になりたいかというキャリアプランも考えてみましょう。「予防歯科に特化したい」「小児歯科で働きたい」「認定歯科衛生士の資格を取得したい」「将来的には指導的立場になりたい」など、具体的な目標があると転職先選びの基準が明確になります。
弱みについては、「改善したい点」として前向きに捉え、次の職場ではどのようなサポートがあれば成長できるかを考えることが大切です。

求人情報の探し方、応募書類の書き方、面接対策

求人情報を探す際は、給与や勤務時間などの条件面だけでなく、職場の雰囲気や教育体制、キャリアアップの機会なども重視しましょう。
求人票に書かれていない情報については、転職エージェントに確認したり、可能であれば職場見学を申し込んだりすることをお勧めします。
また、口コミサイトや実際にその職場で働いている知人がいれば、リアルな情報を収集することも大切です。

履歴書や職務経歴書を書く際は、新卒で経験が浅くても、これまでの学習内容や実習での経験、現在の職場で学んだことを具体的に記載しましょう。
転職理由については、前職への不満ではなく、「さらなる成長のため」「より専門性を高めたい」といった前向きな表現を使うことが重要です。
面接では、正直さと学習意欲をアピールし、「まだ経験は浅いですが、一生懸命頑張ります」という姿勢を見せることで、好印象を与えることができますよ。

転職先選びのポイント:自分に合った職場を見つける

転職先を選ぶ際は、今回の転職理由を踏まえて、同じような問題が起こらない職場を選ぶことが重要です。慎重に検討して、長く働ける職場を見つけましょう。

職場環境、仕事内容、待遇面をチェック

転職先を選ぶ際は、職場環境を最も重視することをお勧めします。特に新卒の方にとっては、丁寧な指導を受けられる環境があるかどうかが重要なポイントです。
求人票で「新人歓迎」「研修制度充実」などの記載があるかチェックし、面接の際には具体的な研修内容やフォロー体制について質問してみましょう。
また、スタッフの年齢構成や勤続年数なども、職場の働きやすさを判断する材料になります。

仕事内容については、歯科衛生士としての専門業務にどの程度携われるかを確認することが大切です。
「アシスタント業務ばかりで歯科衛生士らしい仕事ができない」という悩みを持っている方は、スケーリングやブラッシング指導、予防処置などの専門業務の割合について詳しく聞いてみてください。
待遇面では、基本給だけでなく、昇給制度、賞与、各種手当、有給取得率なども総合的に判断することが重要です。

クリニック見学の重要性

可能であれば、内定をもらう前に職場見学をさせてもらうことを強くお勧めします。実際に職場を見ることで、雰囲気やスタッフ同士の関係性、患者さんとの接し方などを直接確認することができます。
見学の際は、設備の清潔さ、整理整頓の状況、スタッフの表情や言葉遣い、患者さんへの対応などを注意深く観察してみてください。

見学時には、気になることがあれば遠慮なく質問しましょう。
「新人の指導はどのように行われますか?」「分からないことがあった時は誰に相談すればよいですか?」「スタッフ同士のコミュニケーションで心がけていることはありますか?」といった質問をすることで、職場の教育体制や人間関係について具体的な情報を得ることができます。
見学を受け入れてくれる職場は、一般的にオープンで働きやすい環境であることが多いので、見学の機会があれば積極的に活用してくださいね。

新卒で辞めた歯科衛生士の体験談:転職成功例、失敗談

実際に新卒で転職を経験した先輩歯科衛生士の体験談は、とても参考になります。成功例も失敗談も含めて、リアルな声をお聞かせします。

同じ悩みを抱えていた先輩からのアドバイス

Aさん(25歳)は、新卒で入職した歯科医院で人間関係に悩み、入職8ヶ月で転職しました。「最初の職場では、先輩からの指導が厳しすぎて、毎日怒られているような状態でした。

「質問するのも怖くて、分からないまま業務を行うことが多く、ミスも増えてしまって悪循環でした。
転職先では、『分からないことは何でも聞いて』と言ってもらえる環境で、同じ失敗をしても『次はこうしてみよう』と建設的なアドバイスをもらえるんです。」

Aさんからのアドバイスは、「転職活動では必ず職場見学をすること」です。
「面接だけでは分からない雰囲気があるので、実際にスタッフの方が働いている様子を見ることが大切だと思います。今の職場は見学の時から、スタッフ同士が自然に声をかけ合っている姿を見て、『ここなら安心して働けそう』と感じました。」

一方で、転職に失敗したBさん(24歳)は、「給与の高さだけで転職先を決めてしまい、結局また人間関係で悩むことになりました。条件面も大切ですが、長く働ける環境かどうかをもっと重視すべきでした」と振り返っています。

それでも辛い時は…相談窓口を活用しよう

転職を検討している段階でも、実際に転職活動をしている時でも、一人で抱え込まずに専門の相談窓口を活用することをお勧めします。

メンタルヘルス、労働問題に関する相談窓口

職場でのストレスが原因で心身に不調を感じている場合は、早めに専門家に相談することが大切です。各都道府県の精神保健福祉センターでは、無料でメンタルヘルスに関する相談を受け付けています。また、職場でのハラスメントや労働条件に関する問題については、労働基準監督署や各都道府県の労働相談窓口で相談することができます。

さらに、歯科衛生士会でも会員向けの相談窓口を設けているところが多いので、職業特有の悩みについて相談したい場合は活用してみてください。「こんなことで相談していいのかな」と遠慮する必要はありません。専門家に話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になることがありますし、具体的な解決策を教えてもらえることもあります。一人で悩まず、積極的にサポートを求めることも、大切な選択肢の一つなんです。

まとめ:焦らず、じっくり考えて、後悔のない選択を

新卒で「辞めたい」と感じることは、決して珍しいことではありませんし、恥ずかしいことでもありません。大切なのは、その気持ちとしっかり向き合い、冷静に現状を分析して、最適な選択をすることです。

転職という選択肢もありますが、まずは現在の職場で改善できることがないかを検討してみてください。上司や先輩への相談、外部研修への参加、労働環境の改善要求など、転職以外の解決策もあるかもしれません。それでも転職が最善だと判断した場合は、この記事でご紹介したポイントを参考に、慎重に転職活動を進めてください。

特に重要なのは、転職先選びです。今回の転職理由を踏まえて、同じような問題が起こらない職場を選ぶことが何より大切です。職場見学を積極的に活用し、研修制度や職場環境をしっかりと確認してから決断しましょう。

歯科衛生士としてのキャリアは始まったばかりです。焦らず、じっくりと考えて、あなたにとって最良の選択をしてくださいね。どのような道を選んだとしても、患者さんのために頑張ろうとするあなたの気持ちがあれば、きっと素敵な歯科衛生士になれるはずです。応援しています!